食糧問題と酸素不足の対策を取っている内に、貯水槽の水が減ってきていたため早めに対策を打っていく必要が出てきた。そこで、今回は複製体達の生活により出た排水の再利用を計画した。
生活排水と言っても普通の人間がだすような複雑なものではなく単に食中毒菌を含んだ汚れた水であるため、殺菌たのち汚れを除けばきれいな水になる。
すでに浄水化する装置は設置してあるので、あとは菌の対策のみとなる。ここで、殺菌処理が通用するか試しながらやってみることとした。
複製体達の生活排水は浄水とは別の槽に保管して管理していた。そこから新たに設けた加熱処理槽へ汚水を運ふことにした。フィルターを等してみると黄色い斑点がかなりの食中毒菌がいることを示している。これが漏れたら大変なので配管ミスはしないように注意しなければならない。また二酸化炭素でおおわれているため、菌が気体側に繁殖していない。排水の貯蔵槽としては上手く機能している状態だと思う。
生活排水の輸送先は、液体を85 ℃まで加熱可能なヒータを取り付けた隔離可能な部屋。さらに、上の部屋には加熱後の水を冷やす装置も設置を進める。
電気の配線と配管を完成させて、まず食中毒菌の様子を見てみる。汚染した酸素が存在して空気中まで菌が蔓延している。水温を上げれば室温も上がるはずなのでたぶん大丈夫たと予想し加熱を開始する。
予想したとおりに菌は加熱殺菌されて徐々に減っていった。そして、液温を85 ℃にまで上げた。
菌がいなくなりヒーターのスイッチを切ったのちに気づいたことがある。ポンプの温度耐性を確認していなかったためにオーバーヒートしていたのだ。
今ある素材で作製できるどのポンプも耐熱温度は75 ℃らしく85 ℃では壊れるようだ。どうしようもなくなりせっかくロックしていた部屋なのに複製体を中に入れてやけどを負わせてしまうことになった。
排水がたまり次第また75 ℃の場合はどうか試す予定。そのころには温度センサーを付けているかもしれない。
この後殺菌した汚水を浄水化装置まで配管して持っていき再利用まで達成することはできた。さて、そんなこんなしている間にも探索も少しは進めていて、探していた繊維を取ることができる生物、ドレッコ(Drecko)を見つけることができたので、次回はドレッコを飼育可能にしていくことから進めていく予定。なお探索途中だったため写りが悪くスクリーンショットは少し暗め。